◆ ベルギー カラーダイヤモンド買い付けレポート 2005年4月 Part4 Page: 1 2 3 4 5


Part4

時間の流れというのは本当に凄まじいもので、出張レポートを書こうとするといろんなことが起こっている。
それらをいちいち拾っていくのはメンドウなことだが、やはりウッキーとしては書かずにはいられない心境。

というところで、
まずは、ヤンキーに魂売った金融屋、ライブドア。

ピーマンかリーマンか知らんけども、わけのわからん外資に魂売り渡し、法の目を掻い潜ってまで堀江が何をやりたかったのか、我々にはサッパリ見えてきまへんなあ。
フジと和解し巨額の金を手に入れたようだが、それは堀江が最初から意図した内容ではなさそうだ。ニッポン放送を傘下に収めた後、本丸フジテレビをも侵略&占領という当初の戦略が成功しなかったのは明らか。
彼を時代の風雲児の如く扱っていたマスコミも多かったけれども、堀江の思い通りに進まなかったのは、結局一般的な支持が得られなかったからだろう、古いモノを叩き潰して新しいものを作るという彼の言葉が空しく響いたのは、ゼニで買えない物はないと公言して憚らなかった事に対する世間の反発、古いモノを壊すのならゼニの力に頼らずにやりなさいよという至極当たり前の感情でありますねえ。加えて、彼がマスメディアを買収してまでやりたかったことというのが全く具体性に欠けていて、少しずつ洩れてくる考えの一端を聞いても全然目新しいものもなく、世間にアピールすることすら出来なかったというのが現実。

ライブドアの実際の事業は一体どうなっているのか?
前年度に比べて売上が約3倍になっているけれど、その拡大分のほとんどは金融業、M&Aによって手に入れた金融会社の売上であって、本業のネット関連は前年度とほぼ同じだ。実際、ライブドアのWebサイトを見ると、Yahooの真似であったりして、あまり新鮮味はおまへんな。あれでは仮にフジを傘下に収めたとしても、大したことは出来なかったように思うね。
結局サラ金のオヤジでんがな。
いやホンマに、ゼニ転がして儲けることには才能あるようだから、模倣ばっかりであまり意味のないネット事業なんて畳んで、サラ金専門で行った方がええのとちゃうか。

しかしまあ、“ホリエモンのどこでもライブドア”と呼んでいるのは実に含蓄のある表現ですな、漫画チックでホンマもんの内容に乏しくて、楽しんでいるのは本人と仲間内だけということでありますねえ。

それらのことはどうでもよろしい、ウッキーが問題にしたいのはそんなようなことではない。
堀江がまずピーマンから調達したという800億円とも言われる資金であるが、ハゲタカのような外資である、ボランティアしているわけではございませんね、見返りは簡単に言うとライブドアの株、下方修正条項付転換社債型新株予約権付社債、という何とも長ったらしい名前の付いたもの。そしてこのピーマンちゃんは中身がカラッポではない正真正銘の賢い奴ら、受け取ったライブドアの転換社債を株式に替えて市場で売るのは全く自由で、しかも株式に交換する時の一株単価は市場より常に10%下の価格という何ともゴージャスな契約、おお素晴らしい! 儲からないはずはないし、現にピーちゃんは、既にライブドアになんて関わっていない、サッさと社債を株に替えて全額売り払い、投資資金の800億を回収したばかりか200〜300億もの利益を出したとか!!
たまりマヘンな、真面目に働いているのがバカらしくなる。
しかしですな、ピーマンちゃんは賢いと感心している場合ではございませんね、儲ける奴がいたら必ず損する者が存在するのが株式市場の常識でありまして、
このfuckingピーマン社の巨額利益は何処からクスネたもんや? 
ピー社がライブドアの転換社債を株に替えて市場で販売すると当然ながらライブドアの発行株式総数が増える、ライブドアが見る見る急成長で株価が上がって時価総額が大きく脹らんでいる時ならば何も問題ないが、サラ金企業がそんな急には大きくはなりませんな、となると一株単価は下落するのが必至、従来の株主に迷惑がかかるという図式でありますねえ。損失を被るのは今回もやっぱり日本人投資家。
クソ堀江のせいで、またまたアメリカに日本の資産を持っていかれてしまった! アホらし。
まったく救い難い利己主義者、こんな大バカ野郎がマスコミの寵児というのだから世の中やっぱり狂っておる。
『新聞社が教科書作っても世の中良くはならない』と発言して、韓国のマスコミに大分と可愛がってもらっているようだし、このクソ野郎には暫く封印されていた古典的なタイトルを進呈しよう。
“売国守銭奴”

大阪ドームに来て、『近鉄ファンになりました』と叫んでいたのは去年の夏ごろのことだろう?
あの頃は可愛い顔してたのにな、今はそのひとかけらもない。顔の相が日に日に悪くなってきて、今はただ汚いゼニにまみれた醜いサラ金のオッサンそのもの。
奴のオッサン臭は腐ったゼニの臭いやな。

・ ・・

“国連、そして友好”

日本人を騙す時に最も効果的な言葉は何か?
言うまでもございませんね、上記二つの単語、どちらかひとつで十分ですけども二つとも並べたらオールマイティー、スペードのエースとジョーカーみたいなもんでありますねえ、アホくさ。

日本人は、国連という言葉に一種の憧憬あるいはイリュージョンを抱いているらしい。国連が万能で全ての国家機関の上にあると勘違いしている。
国連とは一体何なのか、もう少ししっかり考えてみるべきですな。
United Nations(UN)、これが正式名であるけども、これに国際連合という日本語訳を付けた人は天才やね。何故ならば、UNというのは第2次大戦の連合国、日独伊3国軍事同盟に対する連合国の呼称であり、それをそのまま使っているのですぞ。であるからして、ドイツに国土を乗っ取られた弱っちいフランスが安保理事国として当初から大きな発言力を有し、1970年代初頭に中国が国際社会に復帰するまでは、中華民国(台湾政府)が常任理事国の一つであったという今では信じ難い事実があるわけ。そしてまた、日独両国が戦後、国民のたゆまぬ努力によって国力を回復、GDP規模で世界2、3位という実力を保持するようになってもこのUNの意味あいは一向に変化なかったのでございますねえ。

実際、ニューヨークの国連本部で何が行われているのか?
発展途上国から来ている職員は、そのハイソな特権に甘んじて何ら役職・義務を果たしてないのが現状であるし、偉そうなことを言っている中国とロシアはまるで経費を負担していないし、アメリカは自国の権益ばかり優先して国連を大統領の支配下に置くことを理想としている、というわけ。真面目にやっているのはUNのかつての敵国で、大した発言力を有しない日独両国くらいのものというのは全くコメディーとしか言いようがないね。

日本、ドイツ、ブラジル、インドの4カ国はスクラム組んで常任理事国入りを目指しているけども、それぞれには韓国、イタリア、アルゼンチン、パキスタンが強く反対を表明している。オモロイもんやねえ、日韓のような関係は世界中いたるところにあるわけや。それにしても、日本VS韓国、ドイツ対イタリア、ブラジル対アルゼンチン、まるでサッカー・ワールドカップの予選みたいやね、ワクワクする?日独印ブVS韓伊パアの多数派工作がどのように進展するかが見ものでんな。


面白がってる場合ちゃうやろって?
いやいやホンマに、アメリカに次ぐ巨額の拠出金を負担している日本に大した発言権がないというのは全くもってケシカラン話ですな、負担が大なら権限も大というのが世の中の常識やないですか。
ここまで愚弄されて国連にしがみ付いて来たとは情けないのひと言。
それに、中国や発展途上国に一所懸命援助したり

お願いしたりして常任理事国にしてもらおうというのは全くどうかと思いますねえ、物事の道理が反対なん じゃないかな、国連というのはこれこれこれだけのゼニと人的資源が必要、だからそれらの負担をお願いする見返りとして日本を理事国に、というような自然発生的な推薦を得てこそ値打ちがあると思う。だから中国や韓国の反対多数派工作で常任理事国になれなくても何ら気にする必要はない、それなりの地位や発言権がないのならゼニを出す必要も全くございませんね、国土と声だけは人一倍(どころやないな)大きい中露にもっとしっかり負担させればよろしい。
加えて、国連の安全保障理事会というのはほとんど機能していないのが現実ということをご存知か。これまで、国際紛争を解決するどんな有効な決議がなされ実行されたというのか?! そんなもの、まるでないじゃないか。
国連でまともに活動しているのは、発展途上国に対する経済援助や医療・福祉活動といった経済社会分野だけであるのが現状。

今さら安保理事国となってどうするって言う訳?
政府は、安保理事国になってそれなりの責任が付いてくるのを理解しているのかな。戦闘地域に自衛隊派遣して他国の軍隊に守ってもらおうなんて出来はしないのは目に見えている、そういうことを毅然と行うという腹をくくっているのかどうか。そして野党は、国際紛争が起こる度に国連国連と言い、アホの一つ覚えのように‘平和的解決を・・’と叫んでいるが、安保理事国となったらそんな対岸の火事的対応は許されないのである、否応なしに戦闘現場に引っ張り込まれるのである、このことを想定しているかどうか、そして、自衛隊ではなく別の組織で国際貢献などという寝ボケた現実離れしたことを主張するのではなくて、国際紛争エリアの安全保障に対して逃げ腰でない姿勢を見せられるのかどうか。
貴様らみんな、わかってんのかーーーーーー!

改めて日本の外交姿勢のバカさ加減を言っても仕方ないけども、
友好を外交の目的とするアホ政治屋やバカ官僚の頭の中は信じ難いものがある。
言うまでもないが、こんな平和ボケの姿勢で外交やってんのは日本だけだ。
孫子が言っているように、春秋戦国時代の昔から、“戦わずして勝つのがベスト”、本来、友好は外交の一つの手段であって、外交の目的は国益を守る事である。中国や韓国が教科書問題等で『友好を損なう』と言って日本に揺さぶりをかけてくるのは、日本の外交担当者が“友好”という言葉にあまりにも弱いことを熟知しているからに他ならないし、中韓から“友好”と言われて大した反論もせずに大事な外交問題を先送りにしてきた結果、日本には何を言っても構わないという奴ら中国韓国の思い上がりを生み助長させ、現在に至ったということをどれだけ日本人が気付いていることか甚だ疑問。

まったく、いつになったら日本人はこの“国連と友好の呪縛”から逃れられるのだろうか。

・・・

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2005.07 Cut & Polished in Belgium
2005.04 ルフトハンザで出国
2005.02 オリーブの漬物
2004.11 ベルギーの初冬
2004.9 上手なブラフの使い方?
2004.8 2004アジアカップ
2004.4 ゴールデンウィーク に オランダ を想う・・・。
2003.11 Believe me!
2003.7 Vacances!
2003.5 日本とベルギーの規範
2003.3 ベルギー名物と言えば
2002.9 空港のネーミングについて
2002.5 ワールドカップ
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2002.2 ユーロとトラブル
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