秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか。
ここ数年の日本は亜熱帯の気候で1年のうち半分くらいは夏ですが、それでも夏が終わるとすぐに冬となる欧州を思うと、日本の秋は比較的長く感じます。温暖化の影響もありましょうが、12月の初旬くらいまでは寒いのどうのと大袈裟に騒ぐことなく、ほぼ2ヶ月を同じようなペースで過ごしているような気がしますね。

このような良い季節に何を見て何を感じるか?
やはりFancyなものに触れてファンシーに感じたいですね。
と言っても皆さんはやはり食欲の秋でございましょう、秋の味覚を目と舌で味わう幸せ、これも誠にファンシーに違いないですけども、どうか食べすぎと体重増にご注意を。

アカデミックなウッキーはやはり読書の秋。
日ごろ読めないような難しい本にチャレンジできる季節。
今年は枕草子をしっかりとお勉強しております。


日本の古典はファンシーカラーの宝庫。
豊かな自然を背景にした四季折々に煌びやかな衣裳を纏った平安朝はこれまでにも幾度となくFancy Story等の記述に使わせていただきましたが、今日は枕草子の色とお色気をウキ流カラーダイヤ語訳でお楽しみ下さい。

枕草子・清少納言と言いますと“いとをかし”の連発で有名で、所謂‘感性ねえさん’の価値観ならぬ『価値感』の世界、なんですけども、源氏物語が理想空想の王朝絵巻ならば、こちらは超リアル・実際の宮廷生活描写。誠に活き活きと描かれる京(みやこ)と御所の模様は単に風情のみならず、滑稽な男女の様(さま)まで見事に観察されているが故に1,000年の時を超えて人々に愛読されて来たのでありましょう。そのような枕草子の中から、これまであまり表に出てこなかった『艶』な部分に今回はスポットライトを当ててみました。ツヤあるカラーダイヤとともにご鑑賞くださいませ。

清少納言は、中宮定子(一条天皇の皇后)から篤く信任された女官だったようですから、それはもう詰まらぬ殿上人(宮殿の御用を仕る官僚)では釣り合いがとれなかったに違いないでしょうけども、そこは気位高くともやはり当時の女、人並みに◇□△の様子がしっかりと記されております。
いやいやホンマに、下らぬ小説よりもよほど面白いエッセイor日記です。
では早速に。


『第二十五段 にくきもの』より
「・・・忍び来る人、見知りてほゆる犬。あながちなる所に隠し臥せたる人の、いびきしたる。また、忍び来る所に、長烏帽子して、さすがに人に見えじとまどひ入るほどに、ものにつきさはりて、そよろといはせたる。伊予簾など掛けたるに、うちかづきて、さらさらと鳴らしたるも、いとにくし・・・」
― 人目を忍んで通って来た男に番犬が吠えたのはホンマに腹立つ。男もどうしようもない、ただでさえ不注意で簾(すだれ)を潜ろうとして派手な音たてるのに、忍んで来る時に長烏帽子なんぞ付けてるから余計に要らぬ物音をさせて周囲の聞き耳を立てさせてしまう。それほどにまで苦心して男を招き入れて、ようやく・・・となったのに、事が済んだら早々に眠りこんで‘イビキ’、私のこと何やと思ってんの!
もう許せへんわ! 

清少納言というのは重要なお局さん。ですから簡単には御所の外には出られないはずで、誰か知らんけども相方の男が忍んでくる場所はいずれにしても内裏の界隈、ようやりまんな。“それ専用”の小部屋かなんかを女官たちが内々で定めて勝手に管理して『今日は私、貴女は明日』とローテーションしてたんかね。
しかしまあ、極めて淫靡にも関わらず、この明るさは何なのでありましょう、
この場面の清少納言にはFancy Orangy Pinkのオーバルを進呈いたします。
黄みを含んだ紅色とも称される地金のテリに負けない濃い色、
慎みよりも自らの輝きを求めるような色かもしれません。

 

『第二十六段 心ときめきするもの』より
「・・・頭洗ひ、化粧じて、香ばしうしみたる衣など着たる。ことに見る人なき所にても、心うちは、なほいとをかし。待つ人などのある夜、雨の音、風の吹きゆるがすも、ふと驚かる。」
― 男との逢瀬は心ときめかずして迎えるのは困難なものであろう。すっきりと入浴のあとは念入りに化粧、香を焚き染めた着物を着て静かに座する時など、別段に見る人のいない折りでも弾んだ心になるのに、待つ人がある時は格別だ。そのような夜は、雨風の音にもハッと胸が騒いでしまうのをこらえられない。

清少納言は15歳で最初の結婚をし、16歳で長男を産んでおりますが、その前後のこと(を思い出しての描写)かもしれませんね。人間の寿命が遙かに短かった当時ですから、10歳プラスくらいが現代に相当するのではないかと思われます。
第二十五段とはまるで違った純な心の様が描かれて、心臓の鼓動も聞こえてきそうな気がします。
こんなウブな彼女には鴇羽色のイメージが合いそう。
鴇(とき)は飛ぶ姿にその美しいピンクの淡紅色が見られるそうで、妙齢のベッピンさんにぴったりと言えそうですね。
若干淡めのFancy Pinkのマーキースを若き日の清少納言に献上いたしましょう。


さ〜て、風紀大いに乱れる御所の中の極めつけ、
『第三十三段 七月ばかり、いみじう暑ければ・・・』より
「・・・奥の後めたからむよ。人は出でにけるなるべし、薄色の、裏いと濃くて、表はすこしかへりたるならずは、濃き綾のつややかなるが、いとなえぬを、頭ごめにひき着てぞ寝たる。香染めのひとへ、もしは黄生絹のひとへ、紅のひとへ袴の腰のいと長やかに衣の下より引かれたるも、まだ解けながらめり。」
― 宮殿奥を気にしながらも、忍んで来ていた男が身支度して帰った直後なのであろうか、女は、濃い裏地で表は少し色あせた薄紫の着物と、濃い紅の綾織模様が艶々と美しい糊のきいた着物を頭から被って寝ている。渋茶色のひとえと黄色の絹のひとえを着てはいるが、紅の袴の紐が解けたままで長々と延びている。

七月の“いみじう”暑い折り、宮中の小部屋に男を誘い込んで一夜を過ごして帰した後の女官に違いないですね、このようなことが普通だったとは羨ましい限りですけども、こんなに乱れに乱れた宮中であっても良かったとは・・・いやいや、良いはずはないですな、何という現実で!
女は、宮殿奥から帝(天皇)や中宮(皇后)がやってくるのではないかと一応は気にしている様子でありながらも、脱いだ衣の裏地が見えるほどに適当に引き被って袴もちゃんと付けずに寝入っているのですね、
乱れた姿と入り乱れる色彩の何と妖しげなことよ、
こ、この、超‘しどけなさ’、淫猥、淫乱、淫奔、淫逸・・・・・
そういうところに・・
「朝ぼらけのいみじう霧立ちたるに、二藍の指貫に、あるかなきかの色したる香染めの狩衣、白き生絹に紅の透すにこそあらめ、つややかなる、霧にいたうしめりたるを脱ぎたれて・・・」
と(宮中に宿直だったはずの)殿上人が女のところから帰ってきたのですね、早朝の濃い霧が立ちこめる中を。二藍の指貫というのですから簡単に言いますと紫のズボン、それにpaleなYellowish Brownの上着、シャツは紅の下着が透けて見える白のシルク・・・まさに当時のデザイナーズ・ブランド?! 如何でございましょう、このセンスのほどは? かような遊び人風情が霧にしっとりと濡れ宮中に戻ってきたわけですけども・・・・‘淫婦女官の乱れ寝姿’に気付くのですね。
「・・・御簾のそばをいささか引き上げて見るに、起きて去ぬらむ人もをかしう、露もあはれなるにや、しばし見立てれば、枕上の方に、朴に紫の紙張りたる扇、ひろごりながらあり。陸奥紙の畳紙の細やかなるが、花か紅か、すこいにほいたるも、几帳のもとに散りぼりたり。」
― 簾(すだれ)をちょっと引き上げて部屋を覗くと、今しがた男を帰したばかりという風情の女。別れてきたばかりの女もこのような乱れた姿で寝入っているのかと思うとまたムラムラと欲情が湧いてきてどうしようも抑えることが出来なくなった様子。部屋の中には、紫色の夏扇とぼんやりと見える何か紅色の物、それらが適度に散らばっているのが妙にセクシーな気分を煽ったのかもしれない。

おっと、これはまた相手を変えて第2ラウンドか!?
乱れた衣を羽織っているというのは時に裸よりもセクシーで、しかも部屋の中にはボンヤリとカラフルなものが散っている・・・とっても扇情的なんですね。そういうところ百も承知の経験豊かな“感性ねえさん”、物陰から『あれまァ〜』と、この男女を除き見していたに違いないですな。
しかしながら、誠に残念なことに?朝陽が顔を出し、皆起き出して時間切れで勝負なしだったようで。
ですが、このあとの二人の会話には趣きがあります。
『こよなき名残の御朝寝かな』(これは未練タップリな様子の朝寝でんな)
と男が言ったのに対して、
『露よりさきなる人のもどかしさに』(露の置くより先に帰っていった人がホンマ憎らしいわァ)
と答える女。

そしてまた、
そうこうしているうちに、
『出でぬる人も、いつのほどにかと見えて、萩の露ながらおし折りたるに付けてあれど・・・』
― その早朝暗いうちに帰ってしまったという憎らしい男から後朝の文が・・・
丁子染め(南方から渡ってきた香料の香り高い)紙に、露のまま折り取った萩の花が付けてあるという見事な風情で。
やりますねえ、早帰りというのは早漏なんかもしれんけども、なかなか気の効いた趣向。
というところで、この候野郎には特別に、
萩の香りのする(匂いあったか?)Fancy Pink Purpleのクッションカットを進呈いたしましょう。赤みの淡い紫、俗に言う『紅藤(べにふじ)』。ちょっとSHYな若々しさでしょうか、伝統的に若者向きの紫とされてきた色、何ごとも早いのが若さかな。


さて、後朝(きぬぎぬ)というような言葉が生まれるほどに“翌朝の男女”は昔からある種『神聖神域侵すべからず』みたいな雰囲気があったようですけども、それは多分に女性の感性が強く働いているように思いますね、‘感じ方の違い’というやつではないかと。直線的で強弱が激しい男の感じ方と、徐々に高まり余韻も深い(と聞く)女の感じ方と。
与謝野晶子は『みだれ髪』の中で後朝を下記のような歌で表現しておりますが、

今はゆかむ さらばと云ひし 夜の神の
        御裾さはりて わが髪ぬれぬ

早朝にクールに去ってゆく男に縋り付くでもないですが、別れ難い思いで涙流す姿ですね、ちょっと見ちゃおれんと、重苦しい雰囲気が漂っております。

これに対して“清少納言の後朝”は、誠に薄あじアッサリ調、昆布ダシに薄口しょうゆを少々くらいの正に京風ですな、それでいて『翌朝に男はこのように振舞うべき』という理想の後朝まで書いているのですから、クセありがお好きだった当時の‘変こ趣味’のお偉いさん方に彼女は絶大なる人気だったようです。参議(主要閣僚あるいは宰相)であった藤原斉信が清少納言に、『なあ、なあ、もうええやろ、もうええかげんに男と女の関係になろうや』と、シツコク迫ったのは有名なお話。これに対して彼女は、『そんな仲になったら、帝や中宮の御前で貴方様のことを褒められへんようになりますさかい堪忍しとおくれやす』とスルリと身をかわしたのは見事としか言いようがないですね。そんな彼女が書いた後朝の理想と現実。

『第六十段 暁に・・』より
「暁に帰らん人は、装束なといみじううるはしう、烏帽子の緒、元結かためずともありなむとこそ、おぼゆれ。」
― 明け方に女のところから帰ってゆく男は、そんなにチキン?と服装を整えなくてもええのやないかと思う。烏帽子の緒を元結にしっかりと結んだりしているけども、そこまでやらんでも。

ある程度は乱れた格好で帰って欲しいとは、まあ何とも難しい注文ですね。ウッキーは男なのでイマイチ理解出来ませんけども、恐らく、『せっかく私がまだ余韻の中にいるのに、後朝の雰囲気を全て消したような出で立ちの身支度しなくても・・・』ということではないかと。アカラサマなのは嫌だけども、女の所から帰ったみたいな風情もちょっと残してくださいね、少しくらいは噂話になるように、と言いたいのでしょうね、女心は難しい!

そして、理想の後朝・・・・
「・・・わりなくしぶしぶに、起きたげなるを、強ひてそそのかし、『明け過ぎぬ。あな見苦し。』など言はれて、うち嘆くけしきも、げに飽かずもの憂くもあらむかし、と見ゆ。指貫なども、居ながら着もやらず、まづさし寄りて、夜言ひつることの名残り、女の耳に言ひ入れて、なにわざすともなきやうなれど、帯など結ふやうなり。格子押し上げ、妻戸ある所は、やがてもろともに率て行きて、昼のほどのおぼつかなからむことなども言ひ出でにすべり出でなむは、見送られて、名残りもをかしかりなむ。」
― ひどく気が進まぬ表情で大儀そうに起き上がり、女から『あら大変、こんなに明るくなって、世間体の悪い』と言われてホッと溜息をつき、見せかけだけではなくて本当に別れたくない様子で、帰ってゆくのがおっくうな風情を女に見せる(のが大事である)。そして、衣も着けずに何よりもまず女に身体を寄せて寝物語の続きを囁く。それがいつも間にやら身づくろいが出来ていて、格子を押し上げて女の腰に手をまわして戸口までゆき、『昼間に顔見られへんのはメチャ寂しい』とか女の耳に息がかかるほどの呟きでスルリと出てゆく。こんな風だったら女としても自然にその背中を見送れてどれほど趣きのあることだろう(が、こんな男はおりまへん)。

いやはや大変ですな、男にとって清少納言の理想通りに振舞うというのは。女に『あら、大変』と言われて『ホッと溜息』というのが素晴らしい駆け引きです。そこまで計算づくの一挙手一投足を要求するのかという“ハイレベル後朝”。早朝にシンドそうに起き上がるのは誰でもやれるだろうけども、その後にスウィートに昨夜の続きをやりながら身支度しているなんて、そ、そんな・・・・手品師やあるまいしね。しかし、何割かの現代女性はこの理想の後朝に共鳴するであろうことは容易に想像できるのであって、こんなことを1,000年も前から書いていたという、当時の文化度の高さ、まったく大した物でございますね。

宝石屋がひとつ付け加えさせていただくならば、
昨夜、胸元から外して扇の上に置いたFancy Intense Purplish Pinkのネックレス、激しい肉弾戦のせいでチェーンが切れてないことを祈りますが、これを別れ際にさりげなく首に着けてあげて最後の仕上げ、
どないだ、これで完璧でありましょう。


ところが、現実の後朝・・・
これは恐らくもう1,000年以上ずっと同じなのでありましょう、
『・・・思いで所ありて、いときはやかに起きて、ひろめきたちて、指貫の腰こそこそとかはは結ひ、直衣、狩衣も、袖かいまくりて、よろづさし入れ、帯いとしたたかに結ひ果てて、つい居て、烏帽子の緒、きと強げに結ひ入れて、かいすふる音して、扇、畳紙など、昨夜枕上に置きしかど、おのづから引かれ散りにけるを求むるに、暗ければ、いかでか見えむ、「いづら、いづら」と叩きわたし、見いでて、扇ふたふたと使ひし、懐紙さし入れて、「まかりなむ」とばかりこそ言うらめ』
― 何か急に思い出したというふうに、本当にサッパリとした顔で起き上がり、パタパタと身支度、指貫や直衣、狩衣も几帳面に着て帯を固く結んで、その場に座り直して烏帽子をキッチリと被って、扇や畳紙(詩歌の草稿を書く用紙)など昨夜には枕許に置いたのが夜の“くんずほずれず”で部屋のあちらこちらに散ってしまって探すのだけれどもまだ暗いから見つからない。『どこや、どこや』と、そこいら中を手で叩きまわってやっと探しあてて、やれひと安心と扇をパタパタ。最後に懐紙をしまい込んで『ほな帰るわ、またな』と出てゆくのが大ていの男である。

昨夜は部屋の中が散らかってどうしようもないほど激しいバトルだったのに、朝になったら用は済んだと事務的な帰り支度、そりゃアカンわ、女は興醒めになりますな。
身に覚えのある男性は多いでしょう、文章にすると良く分かる低彩度後朝、
Intense Purplish PinkからDark Pinkish Brownに格落ちやね。

清少納言女史はこのように大抵の男を風情不足と言い切っておりますけども、男としてはもちろん『そんなことあらしまへんでぇ』と文句の一つも言いたくなるわけで、女がIntense Pinkならば男としてもそういう風に行動しますと言いたいですよね。

ホンマ次のような女なら、男も“お洒落な後朝”を意識しまっせ。
『第百七十五段 なにかの君とかや・・・』より
「・・・・九月ばかりに行きて、有明のいみじうみちておもしろきに、名残思ひいでられむと、言葉を尽くして出づるに、今は去ぬらむと、遠く見送るほど、えも言わず艶なり。出ずるかたを見せて立ち帰り、立蔀の間に、陰に添ひて立ちて、なほ行きやらぬさまに今ひとたび言ひ知らせむと思ふに、『有明の月のありつつも』と、忍びやかにうち言ひてさしのぞきたる髪の、頭にも寄り来ず、五寸ばかりさがりて、火をさしともしたるやうなりけるに、月の光もよほされて、驚かるるここちしけれ・・・」
― 九月の有明けの月が一面に照りわたって風情のある頃だった。自分が帰った後に女の心に強い余韻を残そうと、言葉を尽くして別れたけども、もう一押ししたいので、どうしてもこのまま帰れないといった自分の気持ちをもう一度言おうと立ち戻り、垣根の陰に身を寄せて中を窺ったところ、女が『有明けの月がなんと綺麗な・・』と小声で言って仰ぎ見ている。その長い黒髪が、額に少し垂れて、灯火の近くに居るように艶やかであって、月の光もその艶やかさにつられて一段と明るくなったようで、ハッとするほどの美しさだった。

絵になりますなあ、有明けの月に照らされるベッピンさん、
こういう人ならね、後朝までしっかりと考えてから忍んでゆくと思います、絶対に。
月の光が一段と美しい季節になってきましたが、夜に見る月は何故かブルーダイヤの雰囲気ですね、冷たいとか煌々という風情。けれども、有明けの月光は淡いピンクダイヤのような瞬き、徐々に明るさを増す空の色を吸い込んで若干の浅紅を感じます。
というところで、この有明けのベッピンさんに大粒のFancy Light Pinkを差し上げましょう。艶やかな透明感と派手さのない上品な煌き、秋の風情です。


カラーダイヤの魅力は何なのかと考える時、ゆきあたるのが古典の世界。
古典とカラーダイヤに共通するのが想像と自分勝手な思いこみ。
カラーダイヤには古典にあるような“極めて透明感の高い豊かな色彩”が広がっていると感じますし、鑑賞する時間や場所によって、本来ベースになっているカラーとはまた若干違った色をイメージしたり感じたりできる面があります。
かと言って、まるで現実を実際を無視している訳ではなく、実際の様子から広がってゆく感性の高まりですね、古典とカラーダイヤの鑑賞はそのような感覚を持てるというのが嬉しいところでありましょう。

如何でございましたかUKIカラーで綴った枕草子
妻子持ちの男性諸氏、感動のあまり他所で後朝を真似して大きな問題にならぬようくれぐれもお願いしておきます。




◆ Back Number ◆
第20話 UKIカラーで綴った枕草子
第19話 古今和歌集ダイヤモンド語訳
第18話 2006W杯 × Fancy Color
第17話 That's Baseball
第16話 トリノの余韻
第15話 “The Aurora butterfly of Pease”
第14話 Fancy June ...
第13話 ウッキー夜話
第12話 『春のダイヤ人気番付』
第11話 2003年 南船場の秋
第10話 「白シャツ」と「白ダイヤ」にご注意。
第9話 初詣
第8話
第7話 日本の色
第6話 オリンピック随想
第5話 お正月に想う
第4話 ブルーダイヤ、高価とは聞いておられるでしょうがどれほど高価なのか・・・
第3話 同じ赤でもピンクダイアとルビーではかなり色に違いがあります・・・
第2話 新しい「誕生ダイアモンド」なるものを設定・・・!!
第1話 『fantasy』で『fantastic』な『fancy world』へ御案内。