◇◆ ファンシー ストーリー第16話 ◆◇ |
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終わり良ければ全て良し、 もうほとんどメダルを諦めていた日本全土に突然のGOLD! アッパレ荒川でしたね。 あの優美な演技と正確で難度の高いジャンプ、スピン、スパイラル。 アメリカの新聞には、『失敗しなかった競技者が1番になった・・』というような記述がなされたそうですが、贔屓目ではなく、そんなことはなかったと思いますね、上位3人が皆それぞれ完璧に近い演技をしたとしてもやはり荒川の1番は動かなかったように思います。 そして、日の丸が一番高いところにアメリカとロシアを引き連れて掲げられる中、君が代が流れる、こんな気持ちの良いことはございませんでしたね。 荒川さんが表彰台の一番高いところで君が代を歌っていたのにもウッキーは大きな感動! しっかり見たか、クソNHKにfucking朝日新聞め、 お前ら、日の丸と君が代に文句あるのやろ、 オリンピックの表彰式は報道するな!! スンマヘン、こういうことはまた別の機会に。 氷上のPRINCESS さてさて、 あとから考えるに、まさしく獲るべくして獲ったゴールド、 とかく地元が有利と言われる五輪の採点競技、 『トゥーランドット』 ご存知の方も多いと思いますが、求婚相手に無理難題をふっかける姫のお話です、 舞台は、古代中国の宮殿(紫禁城)。 トゥーランドットとは、美とクールな知性を兼ね備えた皇女。 トゥーランドット姫は、何故に自分がこのようなことを始めたか述べる。 これら全てに正答したカラフであったが、姫は結婚をいやがる。 北京の街にはトゥーランドット姫の命令が下る。 そしてついにカラフを知るティムールとリューが連行され拷問を受ける。 ・ ・ ・ トリノの開会式で、かの有名なババロッティーが、この歌劇トゥーランドットのアリア『誰も寝てはならぬ』を歌いましたね。 |
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そうですね、 荒川の見事な演技は、観客に十分過ぎるほど3つめの答えを意識させました。 彼女の持ち味である‘イナバウアー’(イナバ物置の名前みたいやけども)でスタジアムの感動は頂点に達したようでしたね。 演技終了直後のStanding Ovationが何よりもそれを物語っておりました。 荒川に対してヨーロッパのメディアは、 “Cool Beauty” “Cool Princess” などの称号を贈ったということです、訳も分からずにこれをそのまま伝えていた日本のメディアが多かったようですけども。 彼女のファーストネーム・静香も絵に描いたように舞台にピッタリ。 冷静な氷上の演技と控えめかつ格調の高い色香、観衆にストーリーを意識させる美しい舞い。 もうウッキーは感動に浸りきっておりましたね、おもわず溜息。 ところで、 イタリアのフィギュアの観客は明らかに目が肥えております、今回痛感いたしました。元々ヨーロッパにはバレエとかオペラの伝統がある、とりあえずジャンプ成功させたらキャーとかワーとか騒いでくれる薄っぺらなアメリカとは訳が違うし、そのような欧州文化の一方的な輸入国である日本では考えられないほどフィギュアに対する関心が高いわけです。
その格調高いイタリアオペラの本質的な部分を自分のものにして、ほぼ完璧な演技に仕上げた荒川、
最後に、トゥーランドット姫と荒川のスケーティングのイメージをDiaで・・ |
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こんな感じでしょうか、 燃えるように凍っている Princess Fancy な Torinoでございました。 |
◆ Back Number ◆ | |
第20話 | UKIカラーで綴った枕草子 |
第19話 | 古今和歌集ダイヤモンド語訳 |
第18話 | 2006W杯 × Fancy Color |
第17話 | That's Baseball |
第16話 | トリノの余韻 |
第15話 | “The Aurora butterfly of Pease” |
第14話 | Fancy June ... |
第13話 | ウッキー夜話 |
第12話 | 『春のダイヤ人気番付』 |
第11話 | 2003年 南船場の秋 |
第10話 | 「白シャツ」と「白ダイヤ」にご注意。 |
第9話 | 初詣 |
第8話 | 秋 |
第7話 | 日本の色 |
第6話 | オリンピック随想 |
第5話 | お正月に想う |
第4話 | ブルーダイヤ、高価とは聞いておられるでしょうがどれほど高価なのか・・・ |
第3話 | 同じ赤でもピンクダイアとルビーではかなり色に違いがあります・・・ |
第2話 | 新しい「誕生ダイアモンド」なるものを設定・・・!! |
第1話 | 『fantasy』で『fantastic』な『fancy world』へ御案内。 |