ようやく涼しくなって、秋らしくなってきた今日この頃、
快晴の空は、これまでの異常気象を忘れさせてくれそうですね。
四季折々があってこその日本と日本人、
秋を感じたら自然や歴史と触れ合う場所へゆきたい、
それが遺伝子に組み込まれたナチュラルな感覚、
そんなふうに思いまへんか。歴史・・、
いにしえの・・・、
と来れば奈良ですな、
|
|
|
京都はトータルな情緒を楽しむ古都だろうと思います、寺院や神社がどうのと言うよりも、寺社等の建築物を含めたそのエリアの雰囲気全体が素晴らしいということですね。例えば、ウッキーの好きな栂野尾・高山寺、紅葉の季節以外はひっそりとしたところですが、かえってそのたたずまいの方がゆかしく、夏でも寂しさのある石畳が趣きたっぷり。また、左京区・東山の麓にある詩仙堂、ここは狩野探幽の描いた中国三十六詩仙の肖像画で有名ですが、そんなものよりも、古びた草庵に腰を下ろしてぼんやりとすることが何よりの贅沢と感じさせてくれる「わびしさ」、ここにやってくる人はみな、そういうものを期待しているに違いないですね。
一方の奈良、
もちろん、奈良にもそんな雰囲気はあると思いますが、京都のような情緒は希薄という気がします。
奈良の魅力は実に具体的。
何かはっきりとした目的があって、例えば、東大寺・大仏殿や法隆寺の夢殿などを見にゆこうと思って奈良へ足を運ぶのであって、決して古都の情緒を味わうのがメインじゃない、というように思いますね。
いにしえの、自分のルーツやアイデンティティーを再発見&認識する場所、
それが奈良、そんなふうに感じます。
とまあ、いろいろと理屈をつけまして、この3週間のうちに2度も訪れた奈良。
最初の目的は萩の花だったのですが、2度目の昨日(10月10日)は国立博物館の仏教美術。
流石にウッキーやろ、アカデミックやろ!
と言いたいところですが、正直なところ、動機はイチロー。
なんじゃそりゃ?
いやね、彼が偉業を達成した後、いろいろ各方面から賛辞が寄せられておりましたが、印象に残ったのは仏教系の評論で名高い梅原猛氏の言葉、
『イチローくらい自己抑制がきいている日本人は珍しい、彼の禁欲的で求道的な生き方は仏教の教えそのもの』
という談話を聞いてね、本来ならばイチローの爪の垢でも貰うべきなんでしょうけども競争率が高すぎて無理らしいから、ならば仏教のお勉強してウッキーも求道者の仲間入りを目指そうと意気込んだというわけ。
とは言うものの、やはり、ある程度の知識を入れてから行くべき、ということを痛感いたしました。‘現場’で学ぶということも大事でしょうが、知識を持っているといないとでは視点の当て方が違ってきて当然、仏像の手の表情も非常に大事なんだと理解したのはほとんど出口に近い場所、これは思い付きで1度来たくらいでは話にもならんなとようやく“悟り”を開いた次第でございます。
でも一つ勉強になったのが仏像の視線、例えば、薬師如来像、大きな立像なんですが、下から見上げていると、どこに立っていてもこちらをじっと見据えているかのよう、美術の技巧なのか正に入魂の作ということなのか、ウッキーでは判断できませんが、そういうところを学習すべきということですな。
興味深いのが仏像の目鼻立ち、当然といえば当然なのでしょうが、時代が遡るにつれて鼻梁が狭くなって目が大きくなる、そしてパキスタンから発見された初期の頃の仏像は全くエキゾティッ |
ク、当たり前やないか、仏陀はインド人や!
失礼しました。
でもね、どうでしょう、12神将や閻魔様などを除いた仏像のほとんどが中性的なこと、乳房はないけども腰周りがふくよかという気がしないでもないし、頬の感じは男とも女とも言えない気がする。
色即是空 空即是色
色は空しい、禁色の道、ということですかな、仏教は。
そのへんがちょっと寂しいな。
|
|
|
禁色、禁欲、
カラーダイヤの世界と仏教はやはり結びつかんな、
などというようなことを考えながらの帰り道、高速道路の入り口へと車を走らせておりましたら、カラーダイヤ屋に相応しい名前のお寺の標識が!
“帯解寺(おびとけでら)”
な、なんと色っぽい! ええことあるに違いない、これは入らずにはいられない! と車首を廻らせましたところ助手席の極妻から罵声が。
「あほ! 安産祈願のお寺や。帯が自然に解けるような安産が出来る、という意味や」
というご説明。
アホくさ、紛らわしい名前つけるな!
おいおい、何を逆ギレしてんねん! ウッキーこそアホやろ。
と、このへんで色っぽい話題に移りたいのですが、あいにくと本日は用意しておりません。
今日は業界の話も控えめすぎるんじゃないかって?
あまりダイレクトにならずに少し距離を置いてという配慮をしております、
な〜んてね、夜話でございますから(?)、何時に文体が変化するか知れたものではありません。
というところで、いきなりビジネスの話になりますが、
いま一番効率の良いビジネス?は“オレオレ詐欺”じゃないかと思いますね。ケイタイひとつあればよいしケイタイがなくても公衆電話で十分、通話記録残るから公衆電話の方がええのかな、最近は‘劇場型’が増えてきたそうで、登場人物も二人あるいは念を入れて三人というところでしょうか。また、軽犯罪というわけじゃないけども、強盗傷害殺人というような凶悪さがないから捕まっても多分刑罰は軽いだろうし、騙されてしまった人も「ああ、なんてバカなんだろう」という程度、と言うと語弊があるかもしれませんが、結局のところ、出すお金があるから騙される訳で、オレオレ詐欺のせいで自殺したなんていう話も聞かないし、考えようによっては豊かな日本を象徴するような牧歌的犯罪と言えないこともない。
滅茶苦茶な犯罪があとを断たない現在、警察もそんな詐欺事件に目の色変えて捜査するなんていうこともなさそうやしね・・。
ところでこのオレオレ詐欺の被害、最近の新聞によると、大阪だけ目だって少ないそうです。年初から8月までの全国の被害総額は約100億円、大阪の被害額は約7,000万、件数も全体の約1%に過ぎないとのこと。ちなみに、被害のトップはやはり東京都、続いて神奈川、愛知ということですが、これらトップ3はほぼ同じレベル、それぞれが約15億円の被害額、なんと3都県で総額の半分近くを占めております。どういうことか人口のわりに被害が多いのが宮城で、被害額は大阪の4倍もある、県民性なのでしょうかね、それともお金持ちが多いのか? いずれにしても、楽天、ライブドアの仙台戦争が勃発した遠因(?)であるかも。両首脳とも流石にええとこ目つけたと言わざるを得まへんな、ケチな大阪よりも気前の良い宮城の方がよっぽど将来性があるという訳やね。
どうして大阪の被害が少ないのか?
全国的に主婦が標的になるケースが圧倒的ということですが、やはり大阪のオバチャンは異常に逞しい!?
わけの分からん電話には、『ホンマの話? そんな大金払われへんよ!』『電話1本くらいでお金出されへんでえ!』『あほなこと言うてんと早よ帰ってきなさい』ってな感じなんだろうね、きっと。
しかしねえ皆さん、ウッキーはこれらの説明・分析にちょっと懐疑的、大阪ちゅうところはホンマは貧しいんやないかと思うことが最近たびたびです。
|
無秩序な路上、張り巡らされた電線と電柱で満足に空も見えない都市空間、これにホームレスのオッサンたちを何人かセットすれば発展途上国の大都市と何ら遜色(?)がない。
インターネットのビジネス?
弊社のメンバーさんで大阪の人は片手にさえ余る!
パソコンあるのか、ダイヤなんて未だに贅沢品か?!
ホンマしょぼい現実が・・・、
|
|
|
そんな貧乏大阪に比べて格段に良い表情なのが愛知県ですな、しっかりと詐欺の被害トップ3にも入ってるしね。万博も開催され、大空港も出来る。関空+伊丹に加えて神戸にまで空港作ってまとまりに欠ける関西エリア、ホンマあほな話や、銭の無駄遣いや、悔しいけれど、こんなバカな地域よりも余程将来性がありそうやね。
この名古屋経済圏は江戸時代から特殊な地域だそうで、例えば、あい次ぐ幕府の倹約令にも反旗を翻し、物資と貨幣の大いなる流通が景気回復・拡大に不可欠という経済原則を知っていた唯一の大藩だったようです。
しかしまあ、吉宗の享保の改革、松平定信の寛政の改革、水野のなんちゃら、これらの何が改革やねん、幕府の金蔵潤っただけで盛り場には閑古鳥が鳴いたちゅうことでんな、これらの悪政をいつまで歴史教科書は“改革”と位置づけて生徒たちに教えるつもりなのか、教科書執筆者とバカ教師どもの頭を早く改革しろ! っとまた突然に熱くなってしまったウッキーですが、
なんせ上記バカ為政者どもがやったことは贅沢品に対する徹底した取り締まり、ちょっと派手で上質の着物を来ているというだけで牢にぶち込まれたとか、果ては‘女髪結い(女性美容師)’まで御法度にしたというから呆れてモノも言えマヘン。何べんも言うけど、こんなのがなんで改革じゃ!
ちなみに貨幣経済を大いに発達させた田沼意次は‘田沼の悪政’となってます。
クソ歴史教科書なんとかしろーーー!
代々名君に恵まれた尾張、当然ながら幕府の失政の影響を受けはしましたが、お殿様は庶民の安定した生活をキッチリと守り、町人の贅沢品にも理解を示していたそうですな。
それが今でもしっかりと受け継がれているようで、現代ものドラマのネタにもなったりしてるけども、愛知県の結納の派手なことは大阪でも有名です。
|
名古屋では、1crt未満のダイヤの指輪はエンゲージリングとは言わないとか。恐ろしいね、名古屋から嫁さん貰うとなるとウッキーなんかすぐ破産や。他府県から嫁いでゆく娘はいいね、嫁に行くだけでひと財産やな。
そんな土地柄だから、当然の如く挙式の時に交換するマリッジリングも派手になります。
|
|
|
とある教会での話、
貧しい大阪から赴任してきた牧師さん、名古屋で初めて挙式を執り行う事になりました。滞りなく式は進み、いよいよマリッジリングの交換となって指輪ケースを開けた牧師さんですが、中を確認するなり立ち眩み、そばに立つ新郎新婦に助けられて危うく転倒を免れましたが、一体何が起こったのか? ケースの中にトカゲでも入っていたのか? いや蜘蛛だった! まさか、そこまで悪戯するバカはいません、確かに指輪が入っていましたが、なんとマリッジリングに0.5crtのDカラーVVS1です! 大阪ではエンゲージリングに0.2crtというのが普通というのに、なんと名古屋ではマリッジに0.5crt! (二つ合わせて1crt、ふたり協力して1人前ということらしいですね)、そして質的にもトッピン中のトッピン、そんな大サイズを留めるのだから当然ながらマリッジの枠も半端な大きさではございません、プラチナの肉厚、ずっしりギラギラのBig
One、唖然とした牧師さん、眩し過ぎる上に限りないカルチャーショックを受けて転びそうになったという訳。
それでも流石に牧師さん、何とか立ち直ってその後の進行を続けたそうですが、やはりダイヤに大きく引っ張られるのは免れなかったとのこと、
結びの言葉は、
『天にまします我らの神よ、ダイヤモンドは永遠の輝き・・』
まさかーー、ウソやろー、
いやホンマ、ありそうであるような話やねえ、
せやけども、1crt未満はダイヤじゃないと言われたらカラーダイヤ好きの場合どうしたらええのや、という問題がありますが??? 大変やでえ、1crtのピンクやブルーなんて値段も半端ちゃうぞ、数にも限りがあるしね、というところで名古屋の同業者に電話して確かめましたところ、“カラーダイヤ特例”という暗黙の了解事項があるそうでして、ピンクとブルーに関してのみ、1個石でなくとも合計で1crt越えればよいとされているとか。その輸入屋も最近の注文に頭を悩ませたらしくてね、センターにVivid
Blueの小サイズ、周囲をピンクのIntense ばかり20個ほどで取り巻いたそうであります、なんとケバい、いや失礼、何と豪華でイカしたファッション、時代の先端、さすが名古屋、そのセンスがある限り日本は安泰という気がいたしますな、オレ流でドラゴンズも優勝したし、景気拡大は中部圏パワーに期待や!
|
さて、そんな名古屋はさておきまして、
南船場は地味で控えめ、
そんな中でも特に‘謙虚で控えめ’と言われているウッキーですが、
誰や、そこで笑ってるやつは! ワシはねえ、南船場では“バンビちゃん”と呼ばれているのです、
う〜ん、東京では受けんギャグやなあ、まあええけども、
マジな話、ウキ氏は近頃ちょっと目立って来たみたいでね、中傷と言うのでもないのですけども少しのことを大げさに言い立てられているようで、時に憤然とすることが・・。 |
|
|
先週のこと、徒歩で2分ほどの得意先に出向いたところ、
「この前、AGTで暴れたそうでんな、あんまり鑑定屋イジメたらアキマヘンでえ」
なんて言われる、
ウッキーはもちろん身に覚えのないことで、何のこっちゃ???
色々考えてみて思いあたったのがその数日前の出来事、いつもはAGTが混雑する時間帯を避け、昼一番に行ってグレーディングをお願いしたり出来上がりを引き取ったりグレーダーのF女史と会話したりなんですけど、その時はどういうわけか混み合う3時半頃の訪問、そしてウッキーの背後に何人か待っているにも関わらず受付のネエさん口説いていた!? 『なあ、ええやん、ちょっと1回くらい飲みに行こ・・・』って言うて振られて頭にきて暴れた?! なんでやねん! AGTの共産党的美人やったらウチの極妻の方がまだマシや、全くそんなことするわけない、ちょっと聞いてください、
グレーディング代の計算について疑問感じたからクレーム付けただけで、ちょっとシツコかったのは認めるけども、声を荒げたりは全くしてなかったのにね、多分、順番待ちしていたどっかのオッサンが『クソ浮田め、時間取りやがってからに・・』という腹いせで、直後に会った誰かに『あのボケほんまムカつくでえ・・』とかなんとか言うたんやろね。陰で何を言われているのか、ホント恐ろしい世の中じゃ。
出る杭は打たれる、ウ〜ム、しゃあないな、
はみ出ている肉は削ぎ落とせ、まあ努力しましょう、
どんな業界にもイヤラシイ面はあるでしょうが、この業界の嫌なところは、寄らば大樹の陰、という雰囲気。○▲社長がこう言うてたとか、大手の△▼社ではこんな商品をどうちゃらとか、どうでもええやないかというようなことを大きな声で言う奴等が多すぎる。
そんなバカどもを常々口撃対象にしているウッキー、スキあらば狙われるのは当然のことかもしれません。
来週からしばらく大人しくしときます、目立たんようにね、商品も減ってきたことやし。
|
先週もユニークな来客でザワめいたウキ事務所でありますが、時々ホンマ変な奴がやってくる、突然Telしてきて『ピンクのダイヤ見せてもらえませんか』と言う初対面の人は大歓迎なんですけども、先日の客は業者の名刺を出して業界専門用語にも通じているけど、どう見ても二十歳くらいで、格好はスケボーの兄ちゃん、ジーパンにトレーナー、スニーカーで来て、部屋に入っても変な帽子を被ったまま、見かけで人を判断してはいけませんが、ビジネスにはビジネスの服装があるはず。名刺にある会社の住所はここからほんの2,3ブロック先のご近所さん、船場村の宝石業者には違いないのだろうけども、学生アルバイトを頼んでの敵状視察と考えられないこともない。ちょっと不気味でイヤ〜な感じが・・・。 |
|
|
インターネットで商品公開しているデメリットのひとつですな、来る客拒めない。
一方で、大いに驚き、笑わせてもらったのが、長年お付き合いさせてもらってるT氏。
ウッキーの向かいに座ってピンクダイヤを仕入れてくれてたのは良いのですけども、0.077crt Fancy Pink VS2 Goodを摘み損ねて飛ばしてしまって大慌て、デスクの周りを隈なく探し、椅子をひっくり返し、絨毯の上を這いずり回っても見つからない。これが年下の男なら、『もうそのくらいで諦めとこ、どっかからそのうち出てくるやろ、出てけえへんかったら売上伝票書かしてな』と言って捜索を諦めさせますが、T氏はウッキーの大学の先輩(この業界で知り合った後わかったことですが)、しかも以前には商売でお世話になってもいる、そんなことからT氏のダイヤ捜索を邪魔しないようにボンヤリと眺めて・・・・・、
っと、突然T氏が立ち上がってズボンを脱ぎ始めた!
あいにく家内は不在、身の危険を感じてウッキーは何か武器になるものはないかと見回したのだが、いかんせんダイヤモンド輸入屋の事務所、棒切れさえもなく尖ったピンセットが唯一の心の支えか、危うしウッキー!
この続きは次回をお楽しみに、
なんでやねん、こんな詰まらん話もうええわって?
スンマヘン、
もしT氏がマッチョだったらウッキーは一目散に外に飛び出したでしょうが、ウッキーの半分ほどの腰まわりしかないT氏の体に平静を取り戻したウッキー、T氏の行動をじっと見ておりますと、パンツの中まで覗き込んでチェック、“今日はええことないわ、萎んでやがる”とかって思いながら見つめてたのかね、十分に観察を終えると・・、でもそんな場所から見つかって欲しくないね、もう売り物にはならんような気がする、今度は脱いだズボンをルーペで覗かんばかりにまたまたチェック、そんなことを数回繰り返し・・・、ああ貴重な時間がどんどん過ぎてゆくーーーー。
それはそうと、皆さん、ひょっとしてウッキーは冷たいって思ってる?
ちょっとくらい協力してあげろよ、って?
|
いやね、それこそ時間の無駄なんですよ、これまでの経験から言って、時間掛けて協力して捜せば見つかるというものでもないし、目の悪い者がナンボ捜したところでアカンということははっきりとしておるのです。
それよりも弊社にはこんな時に強力なツールがあってね、
何?
ダイヤ発見機でもあるのか、って?
まさに、そ〜なんです、
ウキ嫁の目が“ダイヤ発見機”なのだ! |
|
|
彼女が捜せば、大抵のダイヤは出て来るという事実の積み重ねがございましてね、結果から先に言えば、このケースも翌日に家内が来て2、3分の後には終了していたのです! またまた伝説がひとつ追加されたということなんですが、どうしてそんな能力が?
他にほとんど取り柄のない極妻でね、ホント不思議としか言いようがない、モンゴル人のように視力5.0とかっていうような目を持っているわけではございませんし、時々‘めばちこ’(これは関西の方言らしいね、関東地方で言う‘ものもらい’だ)で眼科に行っております、視力検査をすると1.2くらいだそうです。多分、逆にモンゴロイド系とは言い難い丸〜い目、あれは内部構造が魚眼レンズで、サーチライトも標準装備されているに違いございません。
失せ物で困っている人いてまへんか、1回10万円で貸しまっせ!
どうでもいいことながら、この際だから言っておきましょう、時々聞かれることで、いちいち説明するのも面倒というか恥ずかしいこと(?)なので。
kieo(キーオと発音します)って何か?
この魚眼レンズのウキ嫁のことです。もちろん本名ちゃいまっせ、外国人でもない、結婚する前から一応日本人でございました、ちょっと変わってるけど。
|
ほんで何やったかな?
そうそうT氏でんな、
1時間近く捜してやっと諦めてくれましてね、
ああいう時に性格出るよね、あんなにシツコい人だったとは思わなかったし、あんなに・・・な人だったとは!
付き合い方を変えなアカンと強く悟ってしまったウッキーでございました。
|
|
|
深まりゆく秋でございますが、
皆さん、感性を養っておられますか?
カラーダイヤの美しさはお金があれば買えるという単純なものではございません、もちろんお金がある方が有利に決まっておりますが、お金よりも大事なのは微妙な色に対する感度と感覚。
嬉しいことに、このところ淡い色や透明感の高いカラーダイヤにこそその色の魅力があるとおっしゃる方が徐々に増えてまいりました。
そのような方こそ優れた感性の持ち主と思いますねえ。
さ〜て再び奈良、
そのようなダイヤのことを考えつつの散策、
偶然に志賀直哉の旧宅と遭遇しましてね、何気なく入ったのですけども、これがまた趣のある家で感動いたしました。
書斎、食堂、リビングなどなど細部に至るまで志賀直哉自身のデザインによるものだそうですが、ひとことで言うなら『なんとお洒落な』。ほんとモダンで素晴らしい感覚、現代にその図面そのまま持ってきて家建てても普通に通用すると思いますね。奈良に住む文士が毎日のように集まったというサロン風のリビングに座っておりましたら、志賀氏のお手伝いさんがお茶持って来てくれるような不思議な錯覚に陥ってしまいました。
|
その志賀邸の中に茶室があってね、茶道なんてこれっぽっちも知らないものだから、その部屋の狭さと入り口の小さいことにちょっと違和感抱いて、母屋の中に茶室を作るとこんな窮屈なものになってしまうのか、なんて思ってその場はそれっきりになってしまったのですけども、そのあと数日して、志賀邸で見た茶室の空間が本来のものと解り、少しだけ茶道に興味を持ってしまったウッキーです。
茶道といえば、千利休。これくらいは知っております。
彼は信長に見出され、のちに秀吉に仕えて出世するわけですけども、秀吉に付き添って山崎の合戦や九州征伐、小田原攻めなど戦場にも行っていたそうですね。利休は実は軍師だった?
|
|
|
いや、全くそのような事実はございません、では何故?
本業の茶の湯でお勤めするためだったそうです。お勤めという言葉が適当なのかどうかウッキーにはよく判りませんが。
つまり、利休の役目とは、茶の湯によって武将たちの高ぶる心を癒し、落ち着かせる事にあったというわけです。
ところで、茶道は利休によってメジャーになりましたが、祖は室町時代の村田珠光という禅僧なんですな。珠光は京都・大徳寺の一休禅師に師事、僧として大成しましたが、禅の心を極めるうちに、それは茶の湯の所作(その場に応じてのたちいふるまい)に見出されるのだということを悟ります。将軍・足利義政に仕え、かの有名な銀閣寺の東求堂同仁斎をプロデュースしたりという多才な面も見せておりますね。
何やそれって?
|
100年以上前の邸宅の片隅にひっそりと建っているような草庵を見かけたことがあるかと思いますが、それらはたいてい茶室であり、東求堂同仁斎がオリジナル版ということです。
そしてその後、武野紹鴎という文化人によって「わび」というお茶の精神が完成されるのですが、この紹鴎が利休の師匠というわけです。
|
|
|
「わび」の精神とは、慎み深く、おごらぬさま。
茶室で茶道にのっとり、お茶をいただいていると、とても心が落ち着くというのはよく聞く話ですね。先ほど述べた茶室の空間、小さな面積、低い天井、そして入り口の小さなこと、これら全て、心の平静と所作を極めるという茶道の目的のために考案されたもの。この入り口は‘にじり口’と言うそうですが、小さな作りは俗世間と訣別し謙虚な気持ちになるためのものということです。
「祖」である珠光の凄いところは、茶の湯に空間という概念を発見したことでしょうね、茶室を考案する前においても、茶の湯をたてる折には必ず座敷を屏風で囲って、茶の湯に相応しいスペースを作ったということです。
茶の湯の世界を無理やりにダイヤモンドに結びつけることは出来ませんが、
ダイヤモンドがより美しく見える空間というのも絶対に存在するはず、と思います。
宝石展示会が花盛りの秋の日、大きな会場でライトビカビカ当てて見るような場所では、どう考えても絶対に大ぶりのカラーストーン、ルビーやエメラルドが映えるに決まっております。そしてまた、そんな場所にギンギラのジュエリーをこれ見よがしに装着して訪れるオバハン連中にカラーダイヤが似合うはずはないと思いますね。
可憐なピンクやクール感スッキリのブルー、そのような優れものカラーダイヤは、ぜひとも志賀邸リビングルームのようにお洒落で歴史の匂いが感じられる場所で見ていただけたらと感じる秋の夜です。
|